こんにちは、araiです。ずっとやりたかったコンサーティーナという楽器を始めました。
気軽に始められる楽器って?なんていう記事を書いておいてなんですが、コンサーティーナはすごく気軽じゃない楽器です。でもすごく楽しい!ので紹介しちゃいます。
コンサーティーナって知ってますか?
コンサーティーナ、と聞いて『ああ、あの楽器ね。』と思う人はあまりいないのではないでしょうか?
最近のWikipediaはなかなかいいですね。僕の説明は不必要と言わんばかりです。すごく簡単に言ってしまうと小型のボタン式アコーディオン、といえるかもしれません。
ボタンの配列によって以下のような種類があります。
- アングロ・コンサーティーナ
一つのボタンで押した時と引いた時に別の音が鳴る。
(押し引き異音=ダイアトニック) - イングリッシュ・コンサーティーナ
一つのボタンで押した時と引いた時で同じ音が鳴る。
(押し引き同音=クロマチック) - デュエット・コンサーティーナ
左手で伴奏、右手でメロディーを弾くように改良されたもの。
僕が弾いてみたいのはアングロ・コンサーティーナです。メロディーの途中で蛇腹を切り替えている独特の節回しが一番コンサーティーナらしくて大好きなんです。
素敵なコンサーティーナの演奏(YouTubeより)
内藤希花さん「Anna Foxe」
アイリッシュでフィドル・ハープ・コンサーティーナを演奏される内藤稀花さん。僕はこの演奏を聴いて、コンサーティーナをやろうと決めました。
taliskのMohsen Aminiさん「Echo」
これもアイリッシュでしょうか?カッコ良すぎです。
ProfRatさん
これはイングリッシュ・コンサーティーナですね。とても上品で愛らしい演奏ですね。
クラシックやジャズなんかをやりたいならイングリッシュ・コンサーティーナの方が弾きやすそうです。
コンサーティーナ調達の壁
コンサーティーナをやろう、そう決意してから最大の壁が楽器の調達でした。
実はコンサーティーナは日本国内ではほとんど売ってないんです。日本で売っていることが確認できたのは谷口楽器さん、池辺楽器鍵盤堂さん。通販でもほとんど見つかりませんでした。
僕が欲しかったアングロ・コンサーティーナは、谷口楽器さんでは売り切れ&入荷未定(記事執筆時に入荷しているようです)。イケベ楽器さんはそもそもイングリッシュ・コンサーティーナしか扱っていないようです。うーん、困った。
某オークションサイトでもあまり出回っていないようです。海外のオークションではある程度の数は出品されていました。
中古なのは全く気にならないのですが、自分のあまりにも頼りない英語力でコミュニケーションを取りながら10万円以上の買い物をするのか?それもどんな人かわからない人から買うのか?不安すぎますね。
それならいっそ、楽器メーカーから新品を個人輸入した方がずっと安心です。海外の色々な楽器メーカーを調べるも、当たり前ですが全部英語。しかもなかなかのお値段。さてどうする?
一時退却。
自分の心がどうしても惹かれてしまう。何かに恋してしまう。バカらしくても人に笑われても、気になるのだから仕方ないです。好きなものは好きなんです。
そうはいってもこのままでは満足のいく楽器を手に入れて、心から楽しんでコンサーティーナを弾ける気がしません。
他にいい方法がないか考えつつ、時期を待つことにしました。諦めたわけじゃないですよ。
晴天の霹靂
楽器の入手について思い悩んでから2ヶ月ぐらいでしょうか。ある朝、寝ぼけ眼でスマホを見て飛び上がりました。某個人売買のサイトからコンサーティーナの出品通知がきていたのです。
- 出品者の方が個人輸入した楽器。
- 国内からの発送。
- 新品輸入時の約半額。
迷う事なく、すぐに購入手続きをしました。
日頃の行いが良かったとは思わないのですが、こんな事ってあるんですね!色々な方向にアンテナを張っていたのが良かったのでしょうか?
コンサーティーナを弾きはじめて
やっとコンサーティーナを手に入れたわけですが、ひとつ言っておかなければならないことがあります。
コンサーティーナはとても難しいです。
いろんな楽器に手を出してきましたが、今までに経験したことのない難しさですね。管楽器ともウクレレともアコーディオンとも違います。押したときと引いた時の音が違う感覚はもしかするとハーモニカの感覚に近いのかも知れません。
今はまだ、とても簡単な曲をゆっくりゆっくり練習しています。音の立ち上がりは少し遅めですが音程もよく、何よりとても素朴で優しい音がします。
今の悩みは楽器が増えた分の練習時間の確保でしょうか。
まだやりたいことは沢山あるし、困った困った。